XFLR5での安定性解析

XFLR5のver6から安定性解析ができるようになった。

XFLR5の安定性についての解説pdfは一番下

人力飛行機の設計にはそこそこ使えるかな、と思っている。

なにより飛行機の理解が促進される点が大きいと思う。

飛行機の挙動自体は解析で出た値の通りに出るわけではなく、

胴体を含めた時に空力の見積もりができない、慣性の見積もりが甘い、弾性変形がある、近似が正確でない、

製作誤差がある、風の入力がステップ入力になり得ないetc…

とにかく沢山の不確定要素がある。

UAVの研究をしているところだと各見積もりから計算方法までの方法論の研究をしてたりするみたい。

作りたい(作った)機体の開ループ応答や根軌跡がわかるのは面白いけど、細かく設計しようと思うと、

飛行実績のある機体と比較対象を作って安定寄りor不安定寄りを判断して設計するのがいい。

もっと良いのは自分で運動方程式をプログラムなりエクセルなりで書いて挙動解析してみることだと思う。

XFLR5の安定性解析はあくまで他の機能のオプションという感じが現状。断然便利なのが良いところ。

下に参考になりそうな本置いておく。

個人的にはあんまりオススメじゃないんだけど、手に入れやすくて安い本だとこれしか無いからしょうがない。

あとは勉強するならwikipediaとか良い感じ

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9B%E8%A1%8C%E6%A9%9F%E3%81%AE%E5%AE%89%E5%AE%9A

模型飛行機作りたい人には安定性解析はばっちり使えると思う。

使ってみての解説もどきは次回更新においておくとして、

XFLR5の公式に置いてある安定性についてのドキュメントがすごくわかりやすくまとまっていたので日本語に翻訳してみた。

公式サイトにも置いてくれーって頼んだのでそのうち置かれる日がくるかと。

何か反響があれば他のドキュメントも翻訳していこうかと睨んでます。

http://dl.dropbox.com/u/3968380/ja_XFLR5_and_Stability_analysis.pdf

[追記]11.1.24

@dynamicsoar さんに翻訳文をreviewしてもらって誤訳・わかりにくい日本語を数箇所修正しました。

[/追記終了]

XFLR5での安定性解析” への1件のコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。