ステンレスの板にカラーマーキングしてみた

研究の本テーマでもなく、産業でも使われているような技術なので、少しお遊びでやったことの紹介。
ステンレス、これは台所の水回りなどに使われている錆びにくい金属です。これは鉄とニッケルとクロムの合金であり、表面が酸化膜という化学変化しにくい膜で覆われているのでサビにくい性質を持っています。このステンレスは面白いことに、炎であぶったり、溶液に漬けて酸化膜の厚さを0.1マイクロメートル単位で変わるように酸化させることによって色がつきます。

この発色は物質自身の色の他に光の反射のタイミングの違いによる干渉色でもあるので、玉虫色に見えたり、面白い色の見え方になると言われています。このように色が付く金属としてはチタンの方が有名かもしれません。他の金属や色素を被せるメッキと異なり、素材の金属原子の組織を変えているだけで色がついています。このため、錆びずにずっとキレイなままという特徴があります。

ステンレスの酸化皮膜の厚さを変える色つけをやってる業者は複数あるようです。
SUSカラー化

このステンレスへの色つけをレーザーを用いてお絵かきできるような技術を身につけました。

今のところステンレスの中でもSUS304というホームセンターで売っている素材で4色つけることができました。顕微鏡で見ると下のようになります。線の間隔がだいたい0.2mmぐらいです。

おおよそ0.2mmの線幅で線がかけるので何かアイディア次第で面白いことができるのではないかと思っているところです。

ステンレスの中でも合金の割合を変えた別の素材を使うのと、もう少しレーザのパラメータ調整することで、更にキレイにお絵かき出来ると狙いはつけています。そんな時間があればですが。(忙

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。