OpenPropという水中でのプロペラ、タービンの設計・解析のフリーソフトの存在を知ったのでメモ書き。
MITで研究されている水中のプロペラの設計・解析ソフトがフリーソフトになっています。自分は既に空気中の低レイノルズ数領域のプロペラ設計・解析のソフトを作っていたので、興味が出て、ひと通り動かしたり、資料を読んでみました。
ina111’s blog カテゴリーアーカイブ: プロペラ
概要
Matlabで書かれていて、OctaveなどのMatlabとソース互換のソフトでは動きません。必ずMatlab本体が必要です。アメリカの大学ではMatlabは頻繁に使われているみたいですね。
揚力線理論(Lifting Line Theory)が用いられています。CAITATIONに詳細な理論が書いてあるので、わかりやすいですね。
3DのCAD情報の出力もあるので水中プロペラ作りたい人は3Dプリンタで出力すれば簡単に作れます。すごい時代だ。
特徴
設計最適化
- 軸流プロペラとタービンのブレードコード長、厚みについて揚力線理論での最適化
- ダクト付きのものの設計と解析
- パラメータを振っての設計と解析が可能
パフォーマンス解析
- 最適設計されたプロペラの解析
- 形状を与えられたプロペラの解析
- キャビテーション解析
- 応力解析
プロペラ形状生成
- ソフト内で形状の3D表示
- SolidWorksの3Dデータの出力